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中国企業とのWeb会議に利用できるアプリ~ WeChatの概要と登録方法を解説 ~

h.i.0718.87@gmail.com

中国企業との商談や技術打ち合わせでは、メールよりも即応性が高く、音声・ビデオ通話を含めてワンアプリで完結できる「WeChat(微信)」が広く利用されています。中国のビジネスシーンでは、WeChatの利用が“ほぼ必須”と言えるほど浸透しており、日本企業側が導入しておくことで、連絡・会議の日程調整・資料共有がスムーズになります。

本記事では、WeChatの概要・主な機能・ビジネス利用のメリット・登録方法について分かりやすく解説します。


1. WeChat(微信)とは?

WeChatは、中国のTencent(テンセント)が提供するメッセンジャーアプリで、中国国内では8億人以上が日常的に使用している国民的ツールです。
ビジネス用途でも広く定着しており、中国企業とのコミュニケーションでは最も一般的な手段です。

主な特徴

  • メッセージ(チャット):個人・グループで利用可能
  • 音声通話・ビデオ通話:Web会議にも使用可能
  • ファイル送信:PDF、画像、動画、圧縮ファイルなどを送付
  • 翻訳機能:中国語⇔日本語の簡易翻訳に対応
  • 企業アカウント(WeChat Work)との連携も可能

特に、通話・資料共有をこれひとつで行える点が、中国企業に広く使われている理由です。


2. Web会議ツールとしてのWeChatのメリット

① 中国側が確実に使える

Zoom・Teamsを利用できない中国企業も一定数存在しますが、WeChatはほぼ100%導入されています。

② 通信の安定性が高い(中国国内)

中国の通信環境では、海外製アプリよりも国内アプリの方が安定して接続できるケースが多いです。

③ 資料共有が簡単

PDF・画像・動画ファイルをその場で送信可能。チャット上で履歴管理できるため、打合せ後の確認もスムーズです。

④ 翻訳機能で意思疎通がしやすい

メッセージを長押しすると、ワンタッチで中国語⇔日本語の翻訳ができます。専門用語の補助として便利です。


3. WeChatの登録方法(個人アカウント)

登録はスマートフォンから行うのが一般的です。


STEP 1:アプリをダウンロード

  • iPhone:App Storeから「WeChat」
  • Android:Google Play から「WeChat」

STEP 2:電話番号を登録

アプリを開き、
“Sign Up(登録)” → “Mobile(電話番号)” を選択。

  • 日本の国番号(+81)を選択
  • 最初の「0」を除いた携帯番号を入力
    例:090-XXXX → 90-XXXX

認証コードがSMSで届くので入力します。


STEP 3:アカウント情報を登録

  • 名前(ニックネームで可)
  • パスワード

必要事項を入力して進みます。


STEP 4:安全確認(セキュリティ認証)

WeChatではセキュリティ上、
既存ユーザーによる“友人承認(Help Friend Register)”が必要になることがあります。

その場合は以下の流れです:

  1. 中国側の取引先に「WeChat登録が必要なため承認をお願いします」と依頼
  2. 相手がWeChat内で認証作業を行うことで登録完了

中国案件ではよく発生するため、驚かなくて問題ありません。


STEP 5:プロフィール設定

  • 写真(任意)
  • 所属・会社名(ビジネス用途なら記載推奨)

これで登録は完了です。


4. Web会議の始め方(ビデオ通話)

会議したい相手とのチャット画面を開き、
画面右上の 「📞」アイコン → “ビデオ通話” を選ぶだけです。

グループチャットでも複数人通話が可能です。


5. ビジネスで使う際の注意点

① 個人アカウントでのやり取りが主流

中国では、ビジネスでも個人WeChatを使用します。
名刺交換の際にそのままQRコード交換が一般的です。

② ファイルサイズに制限がある

100MBを超えるファイルは送れないため、その場合は以下を利用すると良いです:

  • 百度网盘(Baido Cloud)
  • Google Drive(相手が利用できる場合)

③ セキュリティ面

機密文書を送る場合は、社内ルールに沿った扱いが必要です。


まとめ

中国企業と円滑にコミュニケーションを取るには、WeChatの導入が最も現実的で効果的です。

  • メッセージ
  • 資料共有
  • 翻訳
  • Web会議

これらが1つのアプリで完結するため、日常連絡から打合せまでスムーズになります。

「これから中国企業と取引を始める」「オンラインで商談可能な環境を整えたい」という場合は、まずWeChatのアカウントを用意しておくことをおすすめします。

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